なぜJalのコンコルドは幻に?導入断念に追い込まれた「3つの真相」を徹底解説
なぜJalのコンコルドは幻に?導入断念に追い込まれた「3つの真相」を徹底解説の具体的な内容に迫る! 専門的な視点でまとめました。
コンコルドの導入を断念したのはJALだけではありません。パンアメリカン航空(パンナム)、TWA、ルフトハンザ、ユナイテッド航空など、世界各国の名だたる航空会社が相次いで仮発注を撤回しました。最終的にコンコルドを導入したのは、開発国であるイギリスの英国航空(現ブリティッシュ・エアウェイズ)とフランスのエールフランスの2社のみ、生産機数も量産機はわずか14機にとどまりました。
コンコルドが商業的に失敗した背景には、航空業界におけるパラダイムシフトがあります。1970年代初頭、ボーイング747「ジャンボジェット」が登場したことで、空の旅は一部の特権階級のものから一般大衆が利用できる「大量輸送の時代」へと劇的に移行しました。
「超高額な運賃を払ってでも数時間早く着きたい」という極めて限定的な富裕層マーケットだけでは、膨大な開発費と維持費を回収することは不可能だったのです。国家プロジェクトの意地で飛ばし続けた英仏の2社も、事実上の政府補助金に頼る形で運航を継続せざるを得ませんでした。