イヤホンで耳から汁が出る原因と治し方|外耳道炎の危険度と対処法
イヤホンで耳から汁が出る原因と治し方|外耳道炎の危険度と対処法の重要ポイントをご紹介します。最新トレンドが詰まっています。
イヤホンを外した際に生じる耳垂れの直接的な正体は、耳の穴(外耳道)の皮膚がダメージを受け、炎症を起こした結果として毛細血管から滲み出た組織液(浸出液)、または細菌感染によって生じた膿汁です。
外耳道の皮膚は人体の中でも極めて特殊な構造をしています。一般的な身体の皮膚が数ミリの厚みを持つのに対し、外耳道の奥にある骨部の皮膚はわずか0.1ミリ程度とティッシュペーパー1枚ほどの薄さしかありません。皮下組織がほとんど存在せず、骨の上に直接極薄の皮膚が張り付いているため、わずかな外力でも簡単に微細な裂傷が生じます。
現在主流となっているカナル型イヤホンは、シリコン製やウレタン製のイヤーピースを外耳道に差し込み、密閉することで高い遮音性と音質を実現しています。しかし、この密閉構造こそがトラブルの温床です。耳の穴を完全に塞ぐと、内部の湿度は短時間で90〜100%近くまで急上昇します。熱気と汗が外耳道内に閉じ込められ、皮膚がふやけてバリア機能が著しく低下します。
ふやけて脆くなった皮膚に対して、歩行時や会話時の顎の動きによってイヤホンが物理的な摩擦を繰り返し加えます。その結果、目に見えない微細な傷が無数に生じ、そこから体液が滲み出します。さらに、高温多湿に保たれた外耳道内は、黄色ブドウ球菌や緑膿菌などの常在菌にとって格好の増殖環境となり、急性の細菌性外耳道炎へと発展するのです。