松田聖子デビュー曲の知られざる真相|なぜ資生堂Cmで歌声のみ?
松田聖子デビュー曲の知られざる真相|なぜ資生堂Cmで歌声のみ?の疑問点について、分かりやすい解説を詳しくお届けします。
松田聖子のデビューにまつわる最大のミステリーとして語り継がれているのが、資生堂「エクボ洗顔フォーム」のテレビCMをめぐるエピソードです。新人のデビュー曲が大手化粧品の全国CMタイアップに選ばれるだけでも破格の待遇でしたが、お茶の間のテレビ画面に映し出されたのは、松田聖子本人ではなくモデルの山田由紀子でした。
広告関係者や当時の制作スタッフの証言によると、CMのコンセプトは「洗顔後に愛らしく浮かび上がるエクボ」を前面に押し出したものでした。出演モデルの選考基準には「笑顔になった際、魅力的なエクボが綺麗に出ること」という絶対条件が課されていたのです。オーディションに臨んだデビュー前の松田聖子は、圧倒的な美声と透明感を持っていたものの、笑っても頬にエクボができなかったため、映像出演の選考から外れることになりました。
通常であればタイアップ自体が白紙になりかねない局面でしたが、彼女のデモテープを聴いたCM制作ディレクター陣がその類まれな歌声に惚れ込み、「歌唱のみの起用」という異例の決断を下しました。この偶然の産物が、結果的に日本広告史に残る驚くべき効果を生み出します。
テレビから毎日のように流れるフレッシュで伸びやかなハイトーンボイスに対し、視聴者からは「この圧倒的な歌声の主は一体誰なのか?」「映像の美少女が歌っているのか?」といった問い合わせが資生堂や放送局へ殺到しました。意図せぬ形で強力なティザー広告(謎解き効果)として機能し、デビュー直前の松田聖子に対する大衆の飢餓感を極限まで高める結果となったのです。