筋トーヌスとは?筋緊張との違い・異常の原因や評価法を徹底解説!
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筋トーヌスが一定に保たれる背景には、極めて精緻な神経フィードバック回路が存在します。その中心となるのが、筋肉内に存在するセンサーである筋紡錘(きんぼうすい)と、そこから脊髄へと繋がる伸張反射(腱反射)の仕組みです。
筋肉が他動的に引き伸ばされると、筋紡錘がその変化を敏感に感知し、感覚神経(Ia群求心性線維)を介して脊髄後角へシグナルを送ります。脊髄内では、その信号を受けたアルファ(α)運動ニューロンが即座に筋線維へ収縮命令を出し、筋肉が過度に伸ばされるのを防ぎます。さらに、ガンマ(γ)運動ニューロンが筋紡錘自体の感度をコントロールすることで、状況に応じた最適な張り具合を維持しています。
この脊髄レベルの自動調整機構(反射弓)に対し、大脳皮質、大脳基底核、小脳、脳幹といった高位の中枢神経が常に「ブレーキ(抑制)」や「アクセル(促進)」をかけています。中枢からの抑制性経路が正常に機能することで、筋肉はガチガチに固まることなく、適度な柔らかさを保ち続けています。