プロシュート兄貴の名言と覚悟の神髄!ペッシを育てた鉄の美学を解剖

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プロシュートの強さを決定づけているのが、本体の精神力に呼応する凶悪なスタンド能力「ザ・グレイトフル・デッド(偉大なる死)」だ。体温の上昇を目安に無差別に周囲の人間を急速老化させるこの能力は、特急列車という密閉空間において主人公チームを全滅寸前まで追い詰めた。スタンド名の由来となった米国のロックバンド「Grateful Dead」の不気味でサイケデリックな世界観を、荒木飛呂彦氏は全身に無数の目を持つ奇怪な造形で見事に昇華させている。

そして物語の白眉となったのが、護衛チームのリーダー・ブローノ・ブチャラティとのタイマン勝負だ。冷徹なプロシュートに対し、自らの心臓を止めてまで体温を下げ奇襲をかけるブチャラティ。互いに一歩も引かない覚悟のぶつかり合いの果て、ブチャラティは時速150kmで走行する列車の外へとプロシュートを道連れにダイブする。

車外へ放り出され、列車の台車に巻き込まれて骨を砕かれ、全身ミンチになりかけた状態――通常の人間であれば即死、スタンド使いであっても意識を保つことすら不可能な極限状態において、プロシュートは奇跡を見せた。瀕死の肉体を車輪の隙間に挟まれながら、彼は決してザ・グレイトフル・デッドの老化能力を解除しなかったのである。

「栄光あれ……おまえに……ペッシ……」と心の中で祈りながら、相棒が勝利するその瞬間までスタンドを維持し続けたその死に様は、暗殺者チームの死亡シーンの中でも際立って凄絶であり、敵でありながら読者に崇高な感動を与えた。

橋本 菜々子

橋本 菜々子

トレンドリサーチャー

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。

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