三億円事件・少年Sの本名と自殺の真実|白バイ父と未解決の闇に迫る
三億円事件・少年Sの本名と自殺の真実|白バイ父と未解決の闇に迫るを詳しくリサーチ! 読者が気になる トピックの裏側を分かりやすく展開します。
三億円事件を語る上で欠かせない最大のミステイクであり、事件を迷宮入りへ導いた決定打とされているのが、警視庁が全国に手配した「あのモンタージュ写真」の正体です。目撃者たちの証言を合成して描かれたはずの肖像画が、実は少年Sの生前写真をそのまま流用して作られていたというスクープは、1974年に大手メディアによって報じられ、社会に凄まじい衝撃を与えました。
捜査本部は事件直後、強奪現場で犯人を目撃した銀行員たちの曖昧な記憶をもとに合成するのではなく、すでに自殺して被疑者としてマークされていた少年Sの運転免許証写真などを土台に選びました。その顔写真にヘルメットとサングラスを描き足し、わずかに手を加えただけのものを「犯人のモンタージュ」として全国に公表したのです。
世間が「少年Sに酷似している」と感じたのは偶然ではなく、当然の結果でした。警察自らが容疑者Sの顔をそのまま犯人像として刷り込み、全国民に捜索を呼びかけたのです。この重大な予断捜査によって、全国から寄せられた膨大な目撃情報は「少年Sに似た顔」ばかりに偏り、真犯人が持っていたはずの真実の特徴がことごとく見落とされてしまいました。日本の犯罪捜査史における最大の痛恨事として、このモンタージュ問題は今も警察大学校などの教本で語り継がれています。