ドリカム『何度でも』に宿る魂の真実|20年歌い継がれる理由と歌詞の深層
ドリカム『何度でも』に宿る魂の真実|20年歌い継がれる理由と歌詞の深層の概要と注目ポイントを一挙に解説しました。
『何度でも』のメロディとリリックは、決して平坦な道のりから生まれたものではありませんでした。当時、フジテレビ系ドラマ『救命病棟24時』第3シリーズ(主演:江口洋介、松嶋菜々子)の主題歌制作を依頼されたドリカムチームは、過酷なテーマと向き合うことになります。同作は「東京大震災」という都市型災害を想定した重厚なヒューマンドラマであり、安易な励ましや薄っぺらなポジティブ表現は一切通用しない現場でした。
音楽プロデューサーの中村正人とボーカルの吉田美和は、作曲クレジットを吉田美和・中村正人の連名とし、デモ音源の段階から幾度となくリライトを重ねました。中村正人が当時のインタビューで語ったところによれば、救命医療の壮絶さと人間の脆さ、そして立ち上がる意志を表現するために、通常のポップスではタブーとされるような泥臭い感情の起伏をあえてメロディに落とし込んだといいます。
吉田美和が歌詞を書き上げる際、念頭にあったのは「救命救急の現場で患者の心臓マッサージを繰り返す医師たちの姿」でした。心停止した患者に対し、一度、二度、十度と蘇生を試み、諦めそうになる自分と戦いながら手を動かし続ける——その極限状態のイメージが、サビの力強いリフレインへと昇華されたのです。