遺跡発掘バイトの実態は?きつい噂と日給相場・ボーナスの真相

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遺跡発掘の現場と聞くと、刷毛(ハケ)を使って慎重に砂を払う優雅な光景を思い浮かべる方が多いかもしれません。しかし、遺跡発掘調査員の仕事内容の大半は、土木作業に近い重労働とミリ単位の繊細な手作業が表裏一体となった泥臭い職人仕事です。

発掘調査は、マンション建設や道路整備などの開発事業に先立って行われる「事前調査(緊急発掘調査)」が全体の9割以上を占めます。工事の着工期限が迫るなか、調査団は決められたスケジュールに沿って計画的に遺構を掘り進めなければなりません。現場作業は大きく以下の4段階に分かれます。

まず最初に行われるのが「表土剥ぎ(重機掘削後の床面清掃)」です。重機が大まかに削った地面を、ジョレン(平鍬)やスコップを用いて手作業で平らに削り出し、古代の遺構(竪穴建物跡や溝など)の輪郭を土の色の違いから浮かび上がらせます。この工程が肉体的に最も過酷であり、ひたすら土を掘って一輪車(ネコ)で排土場まで運び出す筋力と持久力が求められます。

遺構が確認されると、次に「精査」と呼ばれる精密な掘削作業へと移行します。ここからはスコップを置き、移植ゴテ(両刃鎌や小型スコップ)や竹ベラを駆使して土層を少しずつ削り、遺物が埋まっている状態のまま露出させていきます。遺物を傷つけない細心の注意と、何時間も地面に這いつくばる忍耐力が試される局面です。

遺物が露出した後は「図面作成・写真撮影・遺物取り上げ」です。遺物の出土位置や深さをレベル(測量機)で計測し、実測図を記録した上で慎重に回収。最後に遺構の断面を観察するためのトレンチ(溝)を掘り下げ、すべての記録を終えた後に土を埋め戻して現場での調査は完了となります。

橋本 菜々子

橋本 菜々子

トレンドリサーチャー

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。

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