影山飛雄Vs日向翔陽、最強の相棒が世界一のライバルになった真相
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ふたりの原点は、中学3年夏の公式戦にあります。強豪・北川第一中学校で「コート上の王様」として孤立を深めていた影山飛雄と、部員不足の雪ヶ丘中学校でたった一人愚直に練習を重ねてきた日向翔陽。結果は北川第一の圧勝に終わったものの、日向が見せた規格外の跳躍力と執念は影山の記憶に深く刻まれ、日向は影山に「お前を倒す」と誓いを立てました。
奇しくも烏野高校排球部で再会したふたりは、当初こそ激しく反発し合いました。しかし、影山の精密無比なセットアップ技術と、日向の卓越したスピード・動体視力が融合したことで、バレーボール界の常識を覆す「変人速攻」が誕生します。日向がトスを一切見ずに全力で跳び、その最高到達点へ影山が寸分の狂いもなくボールを送り込む──。このプレーは、影山にとっては「自分のトスを誰も打ってくれない」というトラウマの払拭であり、日向にとっては「目の前に広がるブロックの壁を切り裂く翼」を得た瞬間でした。
しかし、この初期型変人速攻は、日向が影山にプレーの主導権を完全に委ねる「100%の信頼という名の依存」の上に成り立っていました。ふたりが本当の意味で対等な存在へステップアップするためには、この心地よい依存関係を一度完全に破壊する必要があったのです。