合併症とは?後遺症や併発症との違いと知るべき初期症状・予防策
合併症とは?後遺症や併発症との違いと知るべき初期症状・予防策について見逃せない 事実を分かりやすく解説いたします。
生活習慣病のなかで、最も合併症の警戒が必要とされるのが糖尿病です。高血糖状態が放置されると、全身の細い血管(毛細血管)が糖によって徐々に破壊されていきます。医療現場では、この代表的な糖尿病の三大合併症の頭文字を取って「しめじ」という合言葉で周知されています。
「し」は神経障害(末梢神経障害)です。足の指先のしびれや冷感、チクチクする痛みから始まり、悪化すると感覚が完全に麻痺します。足に画びょうが刺さっても気付かないほど感覚が鈍化し、小さな傷から組織が腐る「壊疽(えそ)」へと進行して下肢切断に至る危険を秘めています。
「め」は網膜症(目)です。目の底にある毛細血管が破れたり詰まったりを繰り返し、視力が段階的に低下します。恐ろしいのは、視界が歪んだり大幅に見えなくなったりする末期段階まで、ほぼ自覚症状がない点です。国内における中途失明原因の上位に君臨し続けています。
「じ」は腎症(腎臓)です。体内の老廃物をろ過するフィルターの役割を持つ腎臓の糸球体が破壊され、やがて人工透析なしでは生命を維持できない末期腎不全へと突き進みます。透析導入の原因疾患として、糖尿病性腎症は長年第1位を争っています。
これらに加え、太い血管が詰まる大血管障害の頭文字「えのき(壊疽・脳卒中・心筋梗塞)」も重複して襲いかかります。慢性疾患における合併症進行度の厄介さは、痛くも痒くもない潜伏期間が極めて長い点にあります。