室内用車椅子「こまわりくん」の評判と実力|狭い廊下の旋回検証
室内用車椅子「こまわりくん」の評判と実力|狭い廊下の旋回検証の特集記事をご紹介します。専門的な知識がチェックできます。
ネット上の情報では「こまわりくんは万能の小型車椅子」と語られがちですが、構造上の特性ゆえに導入前に必ず知っておくべき盲点が存在します。
第一の誤解は「屋外でも快適に使える」という認識です。
こまわりくんの前輪・後輪キャスターは小型(約4インチ)に設計されています。室内のようなフラットな床面では驚異的な旋回性能を誇る反面、道路の凹凸やアスファルトの隙間、グレーチング(側溝のフタ)に車輪がハマりやすいという弱点があります。あくまで「室内専用または屋内中心の移動機器」として割り切るのが鉄則です。
第二の盲点は「畳(たたみ)の部屋での取り回し」です。
6輪構造は床との接地面が多く、その場でスピンターンを行うと畳の表面(い草)を擦って傷めやすい傾向があります。畳敷きの居室を頻繁に通る場合は、走行ルートに保護マットを敷くなどの工夫が推奨されます。
また、自走式(本人がハンドリムを回して漕ぐタイプ)と介助式(介助者が後ろから押す専用タイプ)の選択ミスにも注意が必要です。ハンドリム付きの自走介助兼用モデルは全幅が数センチ広くなるため、ドアの有効開口幅が58cm以下のギリギリの環境では、全幅がよりスリムな介助専用モデルを選ぶのが賢明です。