国民年金の学生免除に潜む罠!将来減額の真相と10年追納の落とし穴
国民年金の学生免除に潜む罠!将来減額の真相と10年追納の落とし穴に関する専門家の意見を丁寧に解説いたします。
特例を受けた多くの人が「就職して収入が安定したら追納すればいい」と考えます。しかし、現場の取材で見えてくるのは、制度のタイムリミットと金銭的加算による挫折の連鎖です。
第一の落とし穴は、追納期限10年というルールの厳格さです。学生納付特例の承認を受けた期間の保険料は、承認された年度から10年以内であれば後から納めることができます。一見すると十分に長い猶予期間に思えますが、大学を22歳で卒業した人の場合、20歳時点の特例保険料を追納できる期限は30歳になる年度末までです。20代後半は結婚、住宅取得、転職、出産といったライフイベントが集中し、多額の出費が重なる時期と重なります。「気づいたときには10年が経過し、二度と追納できなくなっていた」という事態が頻発しています。
第二の盲点が追納加算額の計算に関する制度設計です。特例を受けた年度から起算して「3年度目以降」に追納する場合、当時の保険料額に加えて、政令で定められた一定の加算額(延滞利息に近い性格の割増金)が上乗せされます。
経済情勢や政策金利の推移に応じて加算率は変動しますが、期間が空けば空くほど支払うべき保険料の総額は膨らみます。「後で払えば同じ」と放置することは、目に見えない金利を背負い続ける行為に等しいと言えます。さらに、就職後の追納手続きには年金事務所への申出と専用納付書の発行が必要であり、自動的に給与天引きされる厚生年金とは異なり、自主的な金融行動を起こさなければならないハードルの高さも未納放置を誘発する構造要因です。