車のエンジンかけっぱなしは違法?罰則やガソリン代の真実と潜む危険
車のエンジンかけっぱなしは違法?罰則やガソリン代の真実と潜む危険に関する基本知識を初心者にも親しみやすくまとめました。詳細を読もうことができます。
手軽なレジャーとして定着した車中泊ですが、就寝中のエンジンかけっぱなしは時として命を奪う凶器に変わります。特に冬場の降雪地域における危険性は想像を絶します。
降雪時にエンジンをかけたまま眠り込んでしまうと、わずか1〜2時間の降雪であってもマフラー(排気管)の開口部が雪壁によって完全に塞がれる現象が発生します。逃げ場を失った排気ガスは車体の下回りに滞留し、エアコンの外気導入口や微小な隙間を通って車内へと逆流します。排気ガスに含まれる一酸化炭素(CO)は無色・無臭・無刺激であり、人体が感知することは不可能です。
車内の一酸化炭素濃度が一定値を超えると、睡眠中の乗員は頭痛や吐き気などの自覚症状を覚える間もなく意識を失い、数十分以内に死に至る一酸化炭素中毒事故を引き起こします。日本自動車連盟(JAF)が実施した雪中テストでも、マフラー周辺が埋没した車両では、短時間で車内のCO濃度が致死レベルに達することが実証されています。
危険は冬場だけに留まりません。夏場の車中泊においても、就寝中に寝返りを打った足が無意識のうちにアクセルペダルを床まで押し込み、エンジンが高回転で吹き上がり続けた結果、排気マニホールドが異常過熱して車両火災に発展した凄惨な事故が報告されています。また、乾いた草が生い茂る未舗装の駐車場では、高温になったマフラー触媒(数百℃に達する)が枯れ草に接触して出火する「車両火災」の事例も後を絶ちません。