桜に沈む大仏の衝撃!眼病封じの聖地・壺阪寺が魅せる絶景と伝説
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この寺を語るうえで絶対に外せないのが、伝統芸能の傑作として語り継がれる『壺坂霊験記』の存在だ。目の自由を失った座頭の沢市と、彼を献身的に支え続けた妻のお里。夫の目を治したい一心で、お里は三年にわたり密かにこの山寺へ参拝を続けていた。やがて妻の「浮気」を疑った沢市だったが、真実を知り、己の身の上を恥じて谷底へと身を投げてしまう。後を追ったお里の深い愛に心を打たれた観音様は、二人に奇跡を授け、沢市の両目に再び光を取り戻させた。
この夫婦愛の物語は、古くから人形浄瑠璃や歌舞伎の演目として大ヒットを記録。NHKの伝統芸能番組や特集でも度々取り上げられ、日本人の情念の原風景として愛され続けている。境内に現存する「沢市・お里の遺愛の品」や物語の舞台となった谷を巡れば、何百年も変わらない人間の愛おしさと祈りの切実さが胸に迫る。