インコのメガバクテリア症を見逃すな!初期症状と完治への治療法・予防策
インコのメガバクテリア症を見逃すな!初期症状と完治への治療法・予防策にまつわる役立つ知識を分かりやすく発信ます。
メガバクテリアの診断が下された場合、原因であるカビを体内から駆除するための抗真菌薬を用いた内服治療を行います。抗生物質(細菌用)は真菌には一切効果がありません。
動物医療の現場で主に使用されるインコのメガバクテリア治療薬は以下の通りです。
- アムホテリシンB:消化管からの吸収が少なく、胃内の局所で強力に真菌を叩く第一選択薬。液体シロップ薬として直接口に滴下投与する方法が一般的です。
- ボリコナゾール / フルコナゾール / イトラコナゾール:アズール系抗真菌薬。アムホテリシンBに耐性を持つメガバクテリアや、重度症例に対して獣医師の判断で選択されます。
- ナイスタチン:古典的な抗真菌薬ですが、近年は薬剤耐性を持つ菌株が増加傾向にあります。
メガバクテリアが完全に消えるまでの完治期間の目安は、通常3週間〜6週間です。症状が治まったからといって自己判断で投薬を中断すると、胃の奥に残った菌が薬剤耐性を獲得して再増殖し、二度と薬が効かなくなる危険があります。医師の指示通り、顕微鏡検査で「連続して複数回陰性」が確認されるまで投薬をやり切ることが鉄則です。
なお、抗真菌薬には副作用が生じるリスクもあります。一時的な食欲低下や軟便、長期投与による肝臓・腎臓への負担などが挙げられます。愛鳥が薬を受け付けず嘔吐してしまう場合や、明らかに元気を失った場合は、即座に主治医へ連絡して投与量や投与方法(飲水添加か直接保定投与か)の調整を仰いでください。