血圧を下げるツボは本当に効く?即効性のある押し方と絶対に避けたいNg習慣
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東洋医学の経絡図や一部の古い解説書には、喉仏のすぐ両脇、脈がドクドクと打っている位置にある「人迎(じんげい)」というツボが降圧の要所として記載されていることがある。しかし、現代医学の観点から強く警告しなければならないのは、首の人迎を素人が指で圧迫する行為は命に関わる重大な禁忌であるという点だ。
人迎の直下には内頸動脈と外頸動脈の分岐部があり、ここには「頸動脈洞(けいどうみゃくどう)」と呼ばれる血圧センサーが存在する。この部位を外部から強く圧迫すると、脳は「血圧が異常に跳ね上がった」と誤認し、急激に心拍数を落とし血管を広げる迷走神経反射を引き起こす。その結果、急激な血圧低下による意識消失、失神、徐脈を招き、最悪の場合は転倒による頭部外傷や心停止につながる。
さらに恐ろしいのは、動脈硬化が進んだ中高年がこの部位を強く揉むことで、血管の内壁に付着したプラーク(粥状沈着物)が剥がれ落ち、血流に乗って脳血管を塞ぎ、急性脳梗塞を発症させるリスクがあることだ。頸部の強い指圧やマッサージは絶対に避けるべきである。
また、ツボ押しで測定値が一時的に下がったことに気を良くし、「ツボが効いているから薬はいらない」と自己判断で降圧薬を減量・中断する行為も極めて危険だ。血管への持続的な高負荷を放置することになり、将来的な心筋梗塞や脳卒中の発症率を跳ね上げる結果となる。