古代の幻「蘇」を牛乳で再現!飛鳥貴族が愛した栄養と秘伝レシピ

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日本における乳利用の歴史は、飛鳥時代にまで遡る。当時の日本において、乳製品は一般的な食材ではなく、権力の象徴であり希少な薬だった。6世紀から7世紀にかけて大陸から渡来した技術が、日本の王権と結びつくことで独自の文化へと昇華していったのだ。

記録によれば、孝徳天皇の時代に渡来人の子孫である善那(ぜんな)が牛乳を献上し、「和薬使主(やまとのくすしのおみ)」の姓を賜ったことが日本史における乳利用の本格的な始まりとされる。天皇は乳の効能を高く評価し、搾乳や加工を担う組織の整備を命じたという。

その後、文武天皇の治世に至ると制度化が一気に進む。大宝7年(701年)に制定された大宝律令のもと、現在の大阪府近郊にあたる地域などに「乳牛院」が設置され、国家管理のもとで乳牛の飼育と蘇の製造が行われるようになった。これが日本の乳業における最初の公的な体制構築であり、貴族社会を支える貴重な栄養源として大切に保護されていった。

森 瞳

森 瞳

ヘルス&ウェルネスアドバイザー

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