お賽銭11円はいい縁か遠縁か?初詣で知るべき硬貨の真相と神社の本音

お賽銭11円はいい縁か遠縁か?初詣で知るべき硬貨の真相と神社の本音についての真相をご紹介します。

民俗的な語呂合わせで一喜一憂する私たちに対し、神職や神社界の本山である神社本庁はどのようなスタンスをとっているのでしょうか。

神社本庁が発行する資料や公式サイトの解説において、「お賽銭の金額や硬貨の種類によって御神徳(神様の恵みやご利益)に差が出ることはない」と明言されています。そもそもお賽銭の起源は、古代から中世にかけて神前に収穫物である米を白紙に包んで捧げた「お初穂(はつほ)」や「散米(さんまい)」にあります。貨幣経済が全国に浸透した室町から江戸時代にかけて、農産物の代わりに金銭を奉納する習慣へと変化したのが賽銭の成り立ちです。

つまり、お賽銭の本質は「自らの日々の実りや命を支えてくださる神への感謝のしるし」であり、見返り(ご利益)を求めるための取引代金ではありません。「10円を入れたから縁が切れる」「5円だから結ばれる」といった考え方は、神道の教義ではなく、後世の人々が日々の暮らしのなかで生み出した縁起担ぎの風習です。神道において10円玉が神聖さを損なうなどという教理は存在しないため、安心して参拝して問題ありません。

井上 凛

井上 凛

シニアコンテンツプロデューサー

心身ともに健康で持続可能なライフスタイルをテーマに、最新のウェルネストレンドを発信中。

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