昭和歌謡の巨星・作詞家橋本淳の現在!筒美京平との絆と名曲秘話
昭和歌謡の巨星・作詞家橋本淳の現在!筒美京平との絆と名曲秘話を詳しくリサーチ! 読者が気になる トピックの裏側を凝縮して配信します。
筒美京平と並び、橋本淳のキャリアで欠かせないもう一人の巨匠がすぎやまこういちです。クラシック音楽の素養を持ち、後に「ドラゴンクエスト」の音楽で世界的な栄誉を受けるすぎやまこういちとのタッグは、歌謡曲に格調高いヨーロッパ的叙情をもたらしました。
その筆頭が、ヴィレッジ・シンガーズの「亜麻色の髪の乙女」です。元々は青山ミチのために制作された「風吹く丘で」という曲でしたが、お蔵入りを経てヴィレッジ・シンガーズの清楚なフォークロック路線に合わせて橋本が歌詞を全面的に書き直しました。
「亜麻色の長い髪を 風がやさしくつつむ」という冒頭の一節は、クロード・ドビュッシーの前奏曲集第1巻にある同名ピアノ曲へのオマージュでもあり、当時の泥臭い歌謡界にあって飛び抜けた透明感を放っていました。情念や未練を直接的に吐露する従来の演歌・歌謡スタイルと一線を画し、リスナーの脳裏に涼やかな高原の風と光を映像として喚起させる技術こそ、橋本淳が確立した「風景画としての作詞」です。