志村けんギャグの元ネタと誕生秘話|アイーンから最初はグーまで徹底解剖
志村けんギャグの元ネタと誕生秘話|アイーンから最初はグーまで徹底解剖の総合ガイドをお届けします。最新トレンドが満載です。
日本全国どこへ行っても、じゃんけんの合図といえば「最初はグー」から始まります。実はこの国民的ルーティンを定着させた張本人こそが志村けんさんでした。発祥の舞台は1970年代後半、伝説のお笑い番組『8時だョ!全員集合』(TBS系)の公開生放送終了後に行われていたスタッフやキャストの飲み会でした。大勢でじゃんけんをする際、全員のタイミングが合わず勝負が長引くことに業を煮やした志村さんが、「じゃあ、みんな手を引いて『最初はグー』で合わせよう」と掛け声をかけたことがきっかけです。
この飲み屋の思いつきを番組内のコント「じゃんけん決闘」へ持ち込んだところ、瞬く間に全国の子どもたちの間で大ブームを巻き起こしました。それまで地域ごとにバラバラだったじゃんけんの掛け声が、テレビの爆発的な影響力によって統一された瞬間でした。
志村さんが生み出したフレーズやリズム芸は、日常の何気ない違和感や地方の風俗を巧みに取り込んだものが数多く存在します。次の比較表は、志村けんギャグの代表例とその成立背景を整理したものです。
「志村けん アイーン 由来」を探ると、最初からあの完成されたポーズと発音が存在していたわけではありません。バカ殿様が家老役のいかりや長介さんに怒られた際、「怒っちゃヤーヨ」と首を縮めて斜め上を向く仕草が初期形態でした。後に岡村隆史さんら後輩芸人との絡みの中で「アイーン」という擬音が強調され、手を顎の前に水平に構えるおなじみのスタイルへと洗練されていきました。
一方、「だいじょうぶだぁ 太鼓 元ネタ」のルーツは福島県喜多方市にあります。ロケで訪れた現地の居酒屋で、店主が団扇太鼓(うちわだいこ)を叩きながら「ウェッ、ウェッ、ウェッ、だいじょうぶだぁ〜」と客をもてなす姿に志村さんが強烈なインスピレーションを受けました。三つ打ちの太鼓のリズム「ポポポン」と意味不明な合いの手を組み合わせ、宗教コント仕立ての「だいじょうぶだぁ教」として昇華させたのです。日常の風景から爆笑の種を拾い上げるアンテナの鋭さは群を抜いていました。