広島カープ「背番号18」の系譜と重責|前田健太から森下暢仁への継承
広島カープ「背番号18」の系譜と重責|前田健太から森下暢仁への継承に関する深掘り記事を速報でお届けします。関心のある方は必見です。
広島東洋カープにおける背番号18の系譜を語る上で欠かせないのが、佐々岡真司から前田健太へのバトンタッチです。2007年秋、通算138勝106セーブを挙げた大投手・佐々岡の引退試合後、その名ナンバーが誰に託されるのかは球界最大の関心事でした。当時、高卒1年目で一軍登板のなかった前田健太に対し、佐々岡自身が「マエケンにつけてほしい」と推薦した事実は有名なエピソードです。練習に対するひたむきな姿勢、群を抜く身体操作性、そして何よりピンチでも動じない強いメンタリティを、大先輩の鋭い眼力が見抜いていました。
その期待に応えるように、前田健太は背番号18を背負った2008年から瞬く間に頭角を現し、沢村賞2回、最多勝3回を獲得。名実ともに日本球界を代表する絶対的エースへと上り詰めました。2015年オフに前田がメジャーリーグへ挑戦した際、背番号18は準永久欠番のような形で一時空き番となります。球団幹部や歴代関係者の間には「誰でも着けられる番号ではない。チームを勝たせられる真の柱が現れるまで封印すべきだ」という明確な共通認識が存在していました。
そして時を経て、その重い扉を開いたのが森下暢仁でした。2019年ドラフト1位で明治大学から入団した森下は、当初「背番号17」を着用して新人王を獲得。投球回を稼ぎ、ピンチでギアを上げる勝負強さは、首脳陣だけでなくスタンドのファンをも唸らせました。球団が森下に背番号18の継承を打診した背景には、単なる防御率や勝利数といったスタッツだけでなく、「勝敗を一人で背負い、完投を目指す気迫」という、歴代の18番が共有してきた無言の資質を彼が完全に備えていたという決定打がありました。