首が痛い頭痛はなぜ起きる?危険なサインと受診すべき診療科を徹底解説
首が痛い頭痛はなぜ起きる?危険なサインと受診すべき診療科を徹底解説の疑問点について、専門知識を基に徹底解説します。
首の痛みと頭痛の組み合わせの中で、何よりも警戒しなければならないのが致死的な脳血管イベントです。厚生労働省の統計および日本脳卒中学会の報告によると、くも膜下出血を発症した患者の約15〜20%が、本格的な破裂の数日から数週間前に「警告出血(センチネル・ブリード)」と呼ばれる前兆頭痛を経験しています。
危険な頭痛のサインとくも膜下出血の前兆は、一般的な筋肉性の鈍痛とは明らかに一線を画します。具体的には以下の「レッドフラッグ(危険兆候)」が当てはまる場合、即座に脳神経外科への受診目安を超えていると認識し、救急車(119番)の手配を躊躇してはなりません。
【直ちに救急搬送を要する危険な頭痛の兆候】
- 「バットや金づちで殴られたような」突発的かつ強烈な激痛が起きた瞬間を特定できる
- 首の後ろが板のように硬くなり、顎を胸につけられない(項部硬直・髄膜刺激症状)
- 首の痛みと頭痛に伴う吐き気・めまいが激しく、嘔吐を繰り返す
- ろれつが回らない、物が二重に見える(複視)、片側の手足に力が入らない
- 意識が朦朧とする、会話の受け答えがおかしい、38度以上の発熱を伴う
特に近年、20代〜40代の若年層から中年層にかけて症例報告が急増しているのが椎骨動脈解離です。首の後ろを通り脳へと血液を送る動脈の内膜が裂ける疾患で、ゴルフのスイング、整体による急激な首の回旋、長時間のスマホ操作で首を急にひねったことなどが契機となります。解離が起きると「首の片側から後頭部にかけて引き裂かれるような鋭い激痛」が走り、放置すると解離部が閉塞して小脳・延髄の脳梗塞に至るか、くも膜下出血を誘発します。発症時刻が明確に分かる首後部の激痛は、何よりもまず脳血管の破綻を疑うのが鉄則です。