上唇鼻翼挙筋が招くガミースマイルとほうれい線!症例と改善策徹底検証
上唇鼻翼挙筋が招くガミースマイルとほうれい線!症例と改善策徹底検証に関する専門家の意見を丁寧に解説いたします。
顔面の構造を正しく理解するうえで、まず押さえるべきは上唇鼻翼挙筋の特異な走行です。解剖学文献によると、この筋肉は上顎骨の前頭突起(目頭の下あたり)から起始し、鼻の側面を下行しながら2つの束に分かれます。一つは鼻翼軟骨(小鼻)に、もう一つは上唇の外側へと停止します。筋肉の末端が骨ではなく皮膚組織に直接入り込む「皮筋」であるため、収縮した際にダイレクトに皮膚を引っ張り上げるという性質を持っています。
日常の表情において、上唇鼻翼挙筋は鼻をヒクヒクと動かしたり、強い悪臭をかいだときや不快感を露わにする際に鼻根部へしわを寄せる働きを担っています。しかし、この筋肉が慢性的に緊張し、会話や笑顔のたびに過度な力で収縮を繰り返すと、小鼻を外上方へと引き広げながら上唇を暴力的に跳ね上げてしまう現象が起きます。
ここで多くの人が混同しやすいのが「上唇挙筋との違い」です。上唇挙筋(Levator labii superioris)は眼窩下縁から起こり、上唇の中央からやや外側にかけて停止する筋肉で、純粋に「上唇を持ち上げる」作用に特化しています。対して「上唇鼻翼挙筋」は名前に「鼻翼」と入っている通り、上唇だけでなく小鼻の軟骨も連動して上へと引き上げる点が決定的に異なります。笑ったときに小鼻が横にペチャッと潰れて広がり、同時に歯茎が露出してしまう複合的な悩みは、上唇挙筋単独ではなく、上唇鼻翼挙筋の強い牽引力が引き起こしているのです。