昔の電車トイレ垂れ流しはいつまで?線路の黄害と全廃までの真相

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多くの読者が抱く「昔の電車のトイレ垂れ流しは一体いつまで続いていたのか?」という疑問に対する結論は、「1964年の東海道新幹線開業から本格的な対策が始まり、在来線の定期列車から完全消滅したのは1990年代前半(おおむね1991〜1996年頃)」です。

対策の口火を切ったのは、1964年(昭和39年)に開業した東海道新幹線でした。時速200kmを超える超高速走行では飛散の被害が甚大になることが明白だったため、新幹線車両(0系)には当初から汚物を車載タンクに溜める循環式汚物処理装置が標準装備されました。

一方、在来線の対策は遅れを取りました。1969年(昭和44年)に国鉄は「汚物処理基本方針」を策定し、特急・急行形電車からタンクの追設を進めましたが、地方路線を走る旧型客車やディーゼル動車(気動車)までは莫大な改造予算が回らなかったためです。

転機となったのは、1987年(昭和62年)の国鉄分割民営化と、老朽化した旧型客車の急速な廃車・淘汰です。JR各社は企業イメージ向上と労働環境改善のために汚物処理装置の設置を加速させ、JR西日本やJR九州などの幹線区間では1990年代初頭までに垂れ流し車両を一掃。観光用やイベント用のごく一部のSL保存客車を除き、1990年代中頃には日本の本線定期列車から開放式トイレが完全に姿を消しました。

小林 直樹

小林 直樹

トレンドリサーチャー

シンプルで洗練された住まいづくりとインテリアコーディネートのアイデアを提案しています。

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