伊邪那岐大神はなぜ最強なのか?神話の真相とペルソナ圧倒的人気の秘密
伊邪那岐大神はなぜ最強なのか?神話の真相とペルソナ圧倒的人気の秘密の真相について、専門知識を取りまとめてご紹介します。
最愛の妻を取り戻すため、伊邪那岐は禁忌とされる死者の世界・黄泉国へと向かいます。しかし、そこで目にしたのは変わり果てた妻の姿でした。暗闇の中で決して姿を見ないでほしいと頼まれていたにもかかわらず、伊邪那岐が櫛の歯に火を灯して見たものは、腐敗し、八雷神(やついかづちのかみ)が巣食い、ウジが湧き出る伊邪那美の恐ろしい亡骸だったのです。
恐怖に駆られて逃げ出す伊邪那岐と、恥をかかされたと激怒し、黄泉醜女(よもつしこめ)や軍勢を率いて追う伊邪那美。神話のクライマックスである「黄泉比良坂(よもつひらさか)」の攻防において、伊邪那岐は千人引きの巨石(千引の岩)で生者の世界と死者の世界の境界を永遠に塞ぎました。
巨石を挟んで対峙した二神の間で交わされた呪詛と誓いこそ、命の神秘を象徴する決定的な瞬間です。
「愛しい我が夫よ、あなたがこのような酷い仕打ちをするのなら、私はあなたの国の人間を一日に千人絞め殺しましょう」と叫ぶ伊邪那美に対し、伊邪那岐は毅然とこう言い放ちました。
「愛しい我が妻よ、お前がそうするなら、私は一日に千五百の産屋(うぶや)を建てよう」
死が一日千人奪うなら、生は千五百人を誕生させる――。この宣言によって、この世は死を上回る生の力で繁栄し続けることが運命づけられました。伊邪那岐大神が「最強」と評される最大の理由は、単なる武力ではなく、「死の理(ことわり)に生と創造の数で打ち勝った絶対者」だからに他なりません。
黄泉の穢れを落とすため、日向の橘の小門の阿波岐原(あわきはら)で行った「禊(みそぎ)」からは、左目を洗って天照大御神(太陽)、右目を洗って月読命(月)、鼻を洗って須佐之男命(海原・嵐)という、神道最高峰の三貴子(みはしらのうずのみこ)が誕生しました。自らを浄化する行為そのものが最高神の創造に直結したという点において、伊邪那岐の神格は極限に達しています。