スマホの見すぎで緑内障になる?医師が警告する失明リスクの真相
スマホの見すぎで緑内障になる?医師が警告する失明リスクの真相の背景について、専門知識を詳しくお届けします。
「スマホの画面を見すぎると失明する」という噂の背景には、デジタル機器による眼精疲労と、不可逆的な視神経障害である緑内障の混同があります。結論から言えば、スマートフォンのディスプレイが発する光を浴びたこと自体が直接の引き金となり、数週間や数か月で失明に至るような因果関係は医学的に証明されていません。
しかし、火のないところに煙は立ちません。緑内障と失明の真相を正しく理解するには、日本国内の疫学データを直視する必要があります。日本眼科学会が実施した「多治見スタディ」の大規模調査によれば、40歳以上の日本人における緑内障有病率は約5.0%(およそ20人に1人)に達しており、70代以上では10人に1人を上回る高頻度な疾患です。
現在、日本国内で緑内障が中途失明原因のトップを走り続けている理由は、発症しても初期・中期には自覚症状がほぼ皆無であり、気づいたときには視神経の大部分が破壊されているケースが後を絶たないためです。スマートフォンが直接視神経を攻撃するわけではありませんが、長時間使用に伴う「ある特定の条件下」での利用が、潜在的な発症リスクや病状の悪化を間接的に後押ししていることは間違いありません。