六兆年と一夜物語の歌詞とふりがな|忌み子の運命と切ない結末を徹底考察
六兆年と一夜物語の歌詞とふりがな|忌み子の運命と切ない結末を徹底考察の全貌を分かりやすくまとめてご紹介します。
楽曲の背景をより深く理解する上で欠かせないのが、kemu(中村タイチ)氏自身の手がけたノベライズや『KEMU VOXX』の共有世界観です。楽曲単体では寓話的に描かれていた物語は、公式小説版において鮮烈なディテールとともに明かされています。
主人公の少年「リク」は、生まれつき髪や瞳の色彩が異形であったことから、閉鎖的な寒村で「鬼の子」「忌み子」として牢に幽閉され、村人たちから理不尽な暴力と虐待を受け続けていました。「悲しい事は 何も無い」という痛烈な導入は、感情すら麻痺させなければ生きられなかった少年の極限状態を示しています。
そんな地獄の日々に現れたのが、記憶を失った謎の少女「マキ」でした。彼女はリクを牢から連れ出し、初めて「温もり」と「茜色の空の美しさ」を教えます。二人は手を取り合って逃亡劇を繰り広げますが、追っ手となった大人たちに追い詰められてしまいます。
追い詰められたリクが発した「僕と君以外 皆いなくなればいいのにな」という悲痛な願い。これに呼応したのが、KEMU VOXXシリーズの通奏低音である「願いを叶える代償を求める存在(マキの正体に絡む超常的な力)」でした。次の瞬間、村人たちのみならず世界中の人間が夕焼けの中へと消滅する事態が引き起こされます。