「空気が読めない障害」の正体とは?Asdの特徴と会話のズレの真相
「空気が読めない障害」の正体とは?Asdの特徴と会話のズレの真相の具体的な内容に迫る! 専門的な視点でご紹介しています。
日常会話の中で頻繁に混同されるのが、俗語としての「コミュ障(コミュニケーション障害)」と、医学的診断名としてのASD(旧アスペルガー症候群)の違いです。一般に言われる「コミュ障」の多くは、社交不安や内気さ、自己肯定感の低さから「相手にどう思われるかが怖くて話せない」「緊張して声が小さくなる」といった心理的防衛反応を指します。 対して、ASDの特徴を有する人は、対人不安の有無にかかわらず、独自の論理体系に基づいて流暢に、時には饒舌に話し続けることが珍しくありません。問題となるのは「発話の量」ではなく、「相互性(キャッチボールの成立度)」です。 厚生労働省の統計や各種産業保健調査を整理すると、両者の間には明確な認知的・行動的乖離が存在します。
この比較から分かるように、コミュニケーション障害との違いは、対人関係の認知回路そのものにあります。「コミュ障だから場数を踏めば慣れる」という精神論をASD特性の強い人材に適用すると、過度な適応努力から二次障害(うつ病や適応障害)を引き起こす引き金になりかねません。