仏像の右手「施無畏印」の意味とご利益|恐れを払う由来と見分け方
仏像の右手「施無畏印」の意味とご利益|恐れを払う由来と見分け方の概要と注目ポイントを一挙に解説しました。
Q1:施無畏印を結んでいる有名な仏像はどこで拝観できますか?
A1:代表的なものとして、奈良・東大寺の盧舎那仏(奈良の大仏)や、法隆寺金堂の釈迦三尊像が挙げられます。京都の広隆寺や奈良国立博物館の仏像コレクションでも、飛鳥・奈良時代の見事な施無畏与願印の傑作を間近で鑑賞できます。
Q2:如来だけでなく観音菩薩などの菩薩像も施無畏印を結びますか?
A2:基本的には如来(悟りを開いた存在)を象徴する印相ですが、十一面観音や不空羂索観音、千手観音などの多臂(多くの腕を持つ)菩薩像では、数ある手のうちの1本で施無畏印を結んでいるケースがあります。如来と同じく「人々の恐怖を取り去る」役割を強調するために用いられます。
Q3:施無畏印の指の形に細かな決まりはあるのでしょうか?
A3:基本は手の平を正面に向けて5本の指を軽く伸ばしますが、時代や宗派、地域によって指の反り具合や薬指・中指の微妙な曲げ方にバリエーションがあります。飛鳥時代の仏像は指をピンと板のように伸ばす硬さがあり、定朝様式が確立した平安後期以降は柔らかく優美な曲線を描くようになります。手の表情の変化を観察するのも鑑賞の醍醐味です。