道枝駿佑『母になる』衝撃の原点!14歳の難役と現在の成長を徹底解剖

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2017年春、ドラマファンの間で「あの透明感に満ちた美少年は誰なのか」と瞬く間に話題をさらったのが、柏崎広(かしわざき ひろ)役を演じた道枝駿佑だった。当時の道枝は14歳の中学3年生。関西ジャニーズJr.に所属し、関西ローカルの番組や舞台を中心に活動していた彼にとって、本作はまさに記念すべきドラマ初出演・俳優デビュー作であった。

制作関係者の証言によると、柏崎広役のキャスティングは複数回に及ぶ厳正なオーディションによって実施された。数百人規模の応募者の中から、演出陣の目を釘付けにしたのが道枝の持つ独特の空気感である。当時から群を抜いていた端正な顔立ちだけでなく、どこか憂いを帯びた瞳と、世俗に染まりきっていない無垢な佇まいが、過酷な運命を背負った少年のイメージに合致した。

道枝が演じた柏崎広は、3歳の春に幼稚園の帰り道で何者かに誘拐され、行方不明となった過去を持つ。その後、犯人の元から逃げ出したところを小池栄子演じる門倉麻子に保護され、7年間にわたり「母と子」として暮らしてきた。しかし児童相談所を通じて実の両親である柏崎結衣(沢尻エリカ)と陽一(藤木直人)の存在が判明し、9年の歳月を経て実母のもとへと引き取られる。血のつながりしかない見知らぬ生みの母と、罪の意識を抱えながらも無償の愛情を注いでくれた育ての母。2人の大人の狭間で葛藤する役柄は、ベテラン子役であっても表現が極めて困難なシチュエーションであった。

加藤 愛美

加藤 愛美

エンタメ専門ジャーナリスト

マーケティングと消費者心理のトレンドを分析し、現代のヒット商品の背景を読み解きます。

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