深部感覚とは?目をつぶると倒れる原因と最新の検査・改善法を徹底解説
深部感覚とは?目をつぶると倒れる原因と最新の検査・改善法を徹底解説とはどんな影響があるのか? 背景や要点を整理してお届けします。
臨床現場や当事者の声を取材すると、深部感覚にトラブルを抱えた人が直面する苦悩の深さが浮き彫りになります。深部感覚障害の症状は、筋肉の麻痺(筋力低下)が起きていないにもかかわらず、手足を思い通りに操れなくなる点に特徴があります。
回復期リハビリ病棟や在宅医療の現場では、当事者から次のような訴えが頻繁に寄せられます。
「手足に力は入るのに、床を踏んでいる実感が湧かない。まるで分厚いゴムマットや綿花の上を歩かされているようだ」
「歩くときは常に自分の足元を凝視していないと、足が交差して転びそうになる。夜、寝室の電気を消した瞬間に金縛りにあったように動けなくなる」
この病態は神経学的に感覚性運動失調と呼ばれます。筋力そのものは保たれているため、他者からは「怠けている」「単なる老化」と誤解されるケースも少なくありません。足趾の位置がわからないため、歩行時に踵を強く地面に叩きつけるような歩き方(踵打ち歩行)になったり、歩幅が極端に広くなったりするのも特徴です。厚生労働省の患者動向調査などを踏まえても、感覚性失調に伴う高齢者の転倒骨折リスクは、筋力低下単独の場合と比較して有意に高いことが報告されています。