浅草寺雷門の大提灯に隠された秘密!松下幸之助の寄贈理由と見どころ解説
浅草寺雷門の大提灯に隠された秘密!松下幸之助の寄贈理由と見どころ解説に関する深掘り解説を分かりやすく解説いたします。
雷門をくぐる際、多くの参拝者が前方の仲見世通りに目を奪われますが、必ず足を止めて見上げてほしいのが「大提灯の底面」です。提灯の真下に立つと、重厚な木枠の底部に、今にも飛び出してきそうなほど立体感あふれる見事な木彫りの龍の彫刻が施されているのを目撃できます。
大提灯の規格は極めて巨大です。高さ約3.9メートル、直径約3.3メートル、重量は約700キログラムに及び、京都の老舗「高橋提燈」の熟練職人が丹波産の孟宗竹と最高級の和紙を用いて丹念に手作業で製作しています。約10年に一度のペースで新調され、伝統の技が現代に継承されています。
なぜ提灯の底に「龍」が彫られているのか。その理由は浅草寺の歴史と信仰に深く結びついています。浅草寺の山号は「金龍山(きんりゅうざん)」であり、推古天皇36年(628年)の寺創建の際、空から金の龍が舞い降りて松林に姿を隠したという「金龍出現」の寺伝に由来します。また、古来より龍神は「水を司る神」として崇められており、度重なる火災に苦しんできた浅草寺にとって、「火災除け・水害防止の守護神」としての祈りがこの彫刻に込められているのです。
さらに、雷門をくぐって境内側(裏側)へ回ると、正面の風神・雷神像の背面に、風雅な佇まいの2体の神像が安置されています。東側に「天龍像(男性神・水神)」、西側に「金龍像(女性神・観音の化身)」が祀られており、これらは昭和の再建時に彫刻家・平櫛田中(ひらくしでんちゅう)氏と菅原安男氏によって制作された名作です。表と裏、そして提灯の底に至るまで、雷門は全方位が守護の結界として緻密に構成されています。