スカイツリー建設会社は大林組!選定の理由と工期短縮の裏側を徹底解剖
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スカイツリー建設を語る上で欠かせないのが、日建設計が基本構想を練り、大林組が現場で具現化した施工技術と耐震構造です。その中核を担ったのが、日本古来の五重塔が地震で倒壊しないメカニズムを現代建築に応用した心柱制振システムでした。
タワーの中央部には、外周の鉄骨フレームとは構造的に完全に独立した直径8メートル、厚さ最大60センチメートルの鉄筋コンクリート造の円筒(心柱)が貫いています。地震発生時、タワー外周の鉄骨トラスと中央の心柱が異なる周期で揺れ合うことで、揺れのエネルギーを最大約40%相殺する仕組みです。
このシステムの真価が過酷な形で試されたのが、2011年3月11日の東日本大震災でした。当時、タワーの高さはすでに600メートルを超え、完成間近の625メートル付近に達していました。作業員数十名が地上数百メートルの足場にいたその瞬間、首都圏を未曾有の激震が襲いました。
当時の大林組現場統括関係者の手記やメディア取材の証言によると、高層部の揺れ幅は数メートルに及んだものの、心柱制振が見事に機能し、構造部材への破断や重大な損傷は一切発生しませんでした。作業員全員が怪我ひとつなく避難を完了できたことは、日本の施工技術と安全管理の高さを示す生きた証左となりました。
震災後、全国的な資材不足や計画停電、安全点検の徹底により、工事はおよそ2カ月間の遅れを余儀なくされました。それでも最終的に約3年8カ月という驚異的な短期間で完成に至った工事期間と工期短縮の真相には、現場の徹底的な効率化がありました。プレハブ化(あらかじめ地上や工場で部品を組み立てる手法)を徹底し、高所作業を最小限に抑える大林組の施工計画が、突発的なクライシスによる遅れを最小限に食い止めたのです。