睡蓮とハスの違いとは?葉や花の見分け方からレンコンの謎まで徹底解説
睡蓮とハスの違いとは?葉や花の見分け方からレンコンの謎まで徹底解説について見逃せない 事実を分かりやすい構成で解説いたします。
見た目の雰囲気が似ているため混同されがちですが、植物分類学の視点で見ると両者は全く別の進化を遂げてきた植物です。近年のDNA解析(APG分類体系)に基づくと、その距離の遠さはさらに際立ちます。
睡蓮は被子植物の中でも非常に原始的な系統とされるスイレン目スイレン科に属します。これに対してハスは、なんとヤマモガシ目ハス科に属しており、遺伝的にはプラタナスやヤマモガシ(プロテアなど)に近いグループです。似たような水辺環境に適応した結果、外見が似通った「収斂(しゅうれん)進化」の好例といえます。
また、地下茎の違いも見逃せません。私たちが普段きんぴらや煮物として食べている「レンコン(蓮根)」はハスの地下茎そのものです。秋から冬にかけて泥の中で太く育ち、空気を通すための複数の穴が空きます。睡蓮にも地下茎は存在しますが、ワサビ状や塊状の形状をしており、アクが強く繊維質であるため食用には適しません。「レンコンが採れるのはハスだけ」と覚えておくと間違いがありません。