不死身の兵士舩坂弘軍曹の真実!アンガウル島の奇跡と戦後経歴

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ペリリュー島やハワイの捕虜収容所を経て、1946年に復員した舩坂弘を待っていたのは、故郷・栃木で既に「戦死」として位牌が作られていた現実でした。自らの生存を確認した舩坂は、散っていった戦友たちの無念と平和への願いを胸に、東京都渋谷の焼け跡でわずか1坪の古本屋から再出発を図ります。

この小さな書店は、後に渋谷駅前にそびえ立つ日本屈指の大型書店「大盛堂書店」へと成長を遂げます。大盛堂書店は地下から上層階まで本で埋め尽くされた日本初の「ビル型大型書店」の先駆けとなり、戦後日本の知と文化の復興を力強く牽引しました。

舩坂の熱烈な情熱と実直な人柄は、作家・三島由紀夫をはじめとする多くの文化人を惹きつけました。舩坂の戦争体験記を読んだ三島は深く感動し、自著の帯文や推薦文を寄せるなど深い親交を結びます。舩坂は三島に名刀「関孫六」を譲渡したことでも知られ、日本の戦後文学・思想史の舞台裏にもその存在を刻んでいます。

さらに舩坂は、自著『英霊の絶叫―玉砕島アンガウル』などの印税や書店経営で得た私財を投じ、生涯をかけてパラオ諸島での遺骨収集活動と慰霊碑建立に尽力しました。自らが生き残ったことに対する深い責務として、倒れた仲間たちの魂を弔い続けた姿勢は、単なる実業家の枠を超えた崇高な生き様を示しています。

渡辺 美咲

渡辺 美咲

ガジェット&アプライアンスライター

心身ともに健康で持続可能なライフスタイルをテーマに、最新のウェルネストレンドを発信中。

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