恐竜よりヤバい?大人が熱中する人気古生物図鑑と絶滅の真相を徹底解説!
恐竜よりヤバい?大人が熱中する人気古生物図鑑と絶滅の真相を徹底解説!について押さえておきたい 理由を分かりやすく解説いたします。
カンブリア紀の生態系の頂点に君臨していたとされるのが、古生物界の絶対的アイドルでもあるアノマロカリスです。ギリシャ語で「奇妙なエビ」を意味するその名は、最初に発見された前部付属肢の化石がエビの尾と誤認されたことに由来します。
体長は最大で約60〜100センチメートルに達し、数センチメートルの生物が大半を占めていた当時の海ではまさに規格外のモンスターでした。体の両側に並ぶヒレをしなやかに波打たせて水中を自在に遊泳し、頭部には1万6000個以上の個眼からなる発達した複眼を備えていたことが分かっています。薄暗い海底でも獲物の動きを逃さない、圧倒的な視覚能力を誇っていました。
かつては「頑丈な口器で三葉虫の硬い殻をバリバリと噛み砕いていた」と考えられていましたが、近年の生体力学的解析や3Dモデリング研究によって、その生態像はアップデートされています。口の組織は硬い殻を砕くには柔らかく、実際には泥の中に潜む柔らかい小動物や、海中を漂う遊泳性の獲物を頭部の触手で捕らえて丸呑みにしていた可能性が高いという見解が有力視されています。図鑑を通じてこうした学説の変遷を追える点も、知的な醍醐味といえます。