ベリンダ・カーライル名曲の真相|Cm大ヒットの理由と現在の姿を解剖
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1980年代後半の洋楽シーンは、マイケル・ジャクソン、マドンナ、ホイットニー・ヒューストンといったメガスターがチャートを席巻し、MTVカルチャーが世界的なビジュアル革命を牽引していた黄金期でした。その百花繚乱のマーケットへ1987年9月に投下されたのが、セカンド・ソロアルバム『Heaven on Earth』のリードシングルとして発表された『ヘヴン・イズ・ア・プレイス・オン・アース』です。
本曲を手掛けたのは、スティーヴィー・ニックスや後にラナ・デル・レイらを手掛ける稀代のメロディメーカーであるリック・ノウェルズ(Rick Nowels)と、実力派ソングライターのエレン・シプリー(Ellen Shipley)の黄金コンビでした。力強くドライブするエレキギターのリフ、ドラマティックに鳴り響くシンセサイザー、そしてゴスペルの高揚感を宿した分厚いバッキングボーカルが完璧な調和を見せるトラックは、デモ音源の段階から関係者の間で「確実に全米を制覇する」と確信されていたといいます。
ビジュアル面における戦略も見事でした。ミュージックビデオの監督を務めたのは、映画『アニー・ホール』などで知られる大女優ダイアン・キートン(Diane Keaton)です。黒い衣装をまとったダンサーたちが発光する地球儀を掲げる前衛的な演出と、カメラを見つめて屈託のない笑みを浮かべるベリンダの美貌は、当時のMTVで記録的なヘビーローテーションを獲得しました。結果として、1987年12月に米ビルボードHot 100で第1位を獲得。さらに翌1988年1月には全英シングルチャートでも頂点に立ち、グラミー賞の最優秀女性ポップ・ボーカル・パフォーマンス賞にもノミネートされるなど、文字通り80年代を代表する世界的アンセムへと昇りつめました。