なぜ黒い街宣車で大音量?右翼団体の知られざる資金源と実態を徹底解説

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都市部で遭遇する装甲車のような黒塗りの車両は、道路運送車両法上の特種用途自動車(いわゆる8ナンバーの放送宣伝車)として登録された右翼団体の街宣車です。フロントガラスに投石よけの鉄格子を溶接し、ルーフには定格数百ワットクラスの巨大ホーンスピーカーを林立させた異様な佇まいは、街行く人々を威圧する視覚的効果を徹底的に計算して設計されています。

彼らが耳をつんざく爆音を轟かせる表向きの理由は、右翼団体の街頭演説の理由として掲げられる憲法改正、領土問題の啓発、あるいはロシアや中国、韓国などの大使館前における抗議行動です。日本国憲法第21条が保障する「表現の自由」を最大限の盾とし、政治的意見を大衆へ告知するための手段として街頭宣伝が選ばれてきました。

しかし、公安関係者や実話誌の古参記者が指摘する真の狙いは別の場所にあります。大音量の街頭演説は、敵対勢力や抗議対象となった一般企業、政治家に対する心理的制圧手段であると同時に、自らの組織が「武闘派として現在も健在である」というデモンストレーションにほかなりません。

かつて街宣現場でマイクを握っていた元幹部の男性は、取材陣に対してこう告白しています。

「普通の通行人に話を聞かせる気なんて最初からない。ターゲットにした企業のビル前で街宣をかけ、総務部や重役を青ざめさせることが目的だった。音を止めさせたいなら金を払えという無言のプレッシャーであり、自分たちの存在を関係先に見せつけるための儀式だったんだ」

現在では各自治体の拡声器暴騒音規制条例によって、商業地域や住宅街での音量は測定地点から10メートル離れた場所で85デシベル以下に抑える義務が課されており、違反すれば警察官による中止命令や即時検挙の対象となります。そのため、近年では法律の網の目をくぐるように音量を微調整したり、無音で車列を組んでノロノロ運転を繰り返す「示威走行」へと戦術を変化させています。

山下 哲也

山下 哲也

自動車・モビリティライター

デジタルガジェットとスマート家電の検証記事を多数執筆。失敗しないモノ選びを提案します。

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