自伐型林業は儲かるか?「やめとけ」の真相と年収・失敗の決定打

自伐型林業は儲かるか?「やめとけ」の真相と年収・失敗の決定打について徹底解説いたします。専門家の見解をお届けします。

自伐型林業の根幹を成す道具立ては、林野を切り拓く大型ハーベスタではなく、3トン〜4トンクラスの小型バックホウ(ミニ油圧ショベル)と、林内作業車、軽トラックです。これにプロ仕様のチェーンソー(50ccクラス)やチルホール、安全防護具一式を揃える必要があります。

初期投資の総額は、中古機械をうまく見つけられた場合でも最低300万円、新車や安全装備を万全に揃えれば500万〜600万円に達します。この金額を全額持ち出しで賄うのはリスクが高すぎます。そこで重要になるのが、林野庁の助成制度や地方自治体の独自支援事業、そして「森林環境譲与税」を原資とした設備導入補助金の活用です。

多くの自治体では、地域林業の担い手育成を目的として、小型重機の購入費やアタッチメント(グラップルやウインチ)の装着費用に対して3分の1〜2分の1の補助を設定しています。ただし、補助金の申請には「林業従事者としての認定」や「事業継続要件(3〜5年間の施業実績報告)」が課されるケースが大半です。安易に補助金目当てで購入し、途中で投げ出すと返還請求のリスクを負う点には厳格な注意が求められます。

そして、機材以上に実践者の生命線を握るのが「作業道開設」の技術です。自伐型林業では、山肌を削りすぎない幅2〜2.5mの作業道を自らバックホウを操縦して張り巡らせます。この道が雨水を集めて壊れないよう、現地の岩や間伐材の丸太を組んで路肩を補強する「木組み工法」や「洗い越し」の技術が成否を完全に左右します。事実、現場で挫折する人の多くは「道を付けた最初の梅雨に道が崩れ、修繕に追われて作業が頓挫した」という技術的敗北を喫しています。

中島 亮太

中島 亮太

写真家・フォトエディター

シンプルで洗練された住まいづくりとインテリアコーディネートのアイデアを提案しています。

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