大手町平和ビルの跡地は今どうなった?解体理由とグランキューブの全貌
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かつて千代田区大手町1-5-1に構えていた大手町平和ビルの跡地には現在、地上31階・地下4階、高さ約168mの超高層オフィスタワー「大手町フィナンシャルシティ グランキューブ」と、星野リゾートが手掛ける地上17階・地下2階の高級日本旅館「星のや東京」が堂々たる姿を誇っています。竣工は2016年4月。かつての重厚なオフィスビルの面影は完全に払拭され、最先端のビジネス機能と和のホスピタリティが融合する国際的拠点へと昇華しました。
大手町平和ビルが解体へと向かった直接の契機は、千代田区大手町一丁目土地区画整理事業に伴う大手町一丁目再開発(第3地区)の本格始動でした。大手町平和ビルは1960年代に竣工したオフィスビルであり、築50年近くが経過した2010年代初頭には、急速に高度化するITインフラへの対応やBCP(事業継続計画)性能の不足、設備の経年劣化が顕在化していました。
折しも東京都と都市再生機構(UR)が推進していた「大手町連鎖型都市再生プロジェクト」は、古いビルを順次種地(公的都有地など)に移転させながら街区単位で玉突き式に更新していく国家戦略でした。大手町平和ビルは、隣接していた三井生命保険大手町ビルや旧東京国税局庁舎跡地と統合され、敷地面積約13,900平方メートルに及ぶ大規模再開発用地として集約されたのです。単独での建て替えでは実現不可能だった大規模な公開空地や、地下鉄駅直結の歩行者ネットワークの整備を可能にするため、2012年から2013年にかけて解体工事が断行されました。