リバーコートとは?普通と違う理由や暖かさの秘密をプロが徹底解説
リバーコートとは?普通と違う理由や暖かさの秘密をプロが徹底解説についての最新情報を徹底解説します。
アパレル業界で「リバー」とは「リバーシブル(Reversible)」に由来する仕立て技術を指します。最大の特徴は、2枚の異なる、あるいは同質の布地を特殊な糸で接結したダブルフェイス生地を用い、縫い代を生地の間に手作業で織り込んで縫製するリバー仕立ての特徴にあります。伝統的な仕立て技法に基づき、熟練した職人が生地の端を数ミリ単位で裂き、内側へと巻き込みながらまつり縫いで仕上げるリバー縫製の手法が採用されています。
一般的なウールコートの製造工程では、生地を裁断した後にミシンで一気に縫い合わせ、内側にポリエステルやキュプラなどの裏地を張ることで縫い代を隠します。これに対し、リバーコートは縫製箇所の約70%以上を手縫いで処理するケースも多く、縫い目が表にも裏にも露出しない一枚仕立てコートとして完成します。
では、リバーコートと普通のコートの違いはどこに現れるのでしょうか。最も顕著な差は「重量」「シルエットの柔軟性」「肌あたりの柔らかさ」の3点です。裏地や芯地、肩パッドを極力排除しているため、身体のラインに沿ってしなやかに生地が落ち、肩にかかる負荷が大幅に軽減されます。羽織るだけでこなれた陰影が生まれる立体感は、大量生産のミシン縫製コートでは再現できない、リバー仕立てならではの造形美です。