鈴木亮平が魅せた西郷隆盛の真実|100Kg増量と迫真演技の舞台裏
鈴木亮平が魅せた西郷隆盛の真実|100Kg増量と迫真演技の舞台裏の全貌を丁寧に掘り下げてご紹介します。
大河ドラマ『西郷どん』の制作発表時、世間を最も驚かせたのは、物語の進行に合わせて主人公のビジュアルが劇的に変貌を遂げていくプロセスでした。鈴木亮平はかねてより、映画『HK 変態仮面』での彫刻のような肉体美や、TBS日曜劇場『天皇の料理番』での約20kgに及ぶ過酷な減量など、徹底した役作りで知られていました。しかし、本作で求められた変遷のスケールは過去のどの作品をも凌駕していました。 青年期の西郷吉之助は、相撲を好み薩摩の野山を駆け巡る血気盛んな若武者です。この時期の鈴木亮平は、引き締まった筋肉質な体躯でエネルギッシュな青年を表現しました。しかし、物語中盤で薩摩藩を追われ、奄美大島や沖永良部島へ流罪となった時期には、過酷な環境と絶望感を表現するため急激な減量を敢行。野性味と飢餓感が同居する鋭利な眼差しは、視聴者に強い衝撃を与えました。 圧巻だったのは、明治維新を経て新政府の参議となり、やがて西南戦争へと向かう晩年期の姿です。鈴木亮平は自らの体重を約100kgまで増量させ、青年期と比較して約25kgもの体重増加を成し遂げました。この増量の理由について、本人は当時のインタビューで「単に太るのではなく、西郷隆盛という人物が持っていた器の大きさ、すべてを受け止める圧倒的な重力を物理的にも表現したかった」と語っています。白米やプロテインを詰め込み、寝る直前まで炭水化物を摂取し続ける過酷な食生活の末に手に入れた巨躯は、まさに歴史の重みそのものを背負っているかのような凄みを画面越しに放っていました。