千本浜海岸はなぜ遊泳禁止?水難の危険性と富士山夕景・釣りの真相
千本浜海岸はなぜ遊泳禁止?水難の危険性と富士山夕景・釣りの真相とはどのようなものなのか? 主要なファクトを整理してお届けします。
千本浜海岸が誇るもう一つの顔が、息をのむような景観美です。特に千本浜海岸富士山夕日は、葛飾北斎や歌川広重の浮世絵をはじめ、文豪・若山牧水の短歌にも詠まれた名勝として今なお人々を引きつけてやみません。
日没の1時間前、駿河湾の彼方に太陽が傾き始めると、空と海面が黄金色から鮮やかな紫、そして深い藍色へと移ろうマジックアワーが訪れます。冠雪した富士山が夕焼けに赤く染まる「赤富士」のシルエットと、打ち寄せる白波のコントラストは、沼津を代表する屈指の絶景ポイントです。
一方、朝の光景も見逃せません。駿河湾の地形上、太陽そのものは背後の伊豆半島側から昇るため、千本浜海岸日の出時間(夏至で4時30分頃、冬至で6時50分頃)には、朝日に照らされてくっきりと輪郭を浮き上がらせる富士山を拝むことができます。朝凪の澄み切った大気の中、波音を聞きながら防潮堤沿いを歩く時間は格別です。
海岸背後に広がる千本松原散策コースは、潮風を防ぐために戦国時代の名僧・増誉上人が松の苗を一本一本植え直したと伝えられる歴史ある松林です。延長約10キロメートルにわたって連なる松並木の遊歩道には、若山牧水の歌碑や沼津市若山牧水記念館が点在しており、文学の香りに触れながら心地よい森林浴と海岸歩きを同時に満喫できます。