韓国ドラマの学園いじめと復讐劇の真相|実話モデルと過激な背景
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韓国の学園ドラマを観ていて最も衝撃を受けるのは、「いくらなんでもここまで残忍なことが学校で起きるはずがない」と思わせる凄惨ないじめ描写です。しかし、報道各社の過去のアーカイブや関係者の証言を辿ると、それらの多くが実際に起きた凶悪事件を克明にトレースしているという恐るべき現実に突き当たります。
世界的な社会現象となったNetflixシリーズ『ザ・グローリー 〜輝かしき復讐〜』において、主人公ムン・ドンウン(ソン・ヘギョ)が高校時代に体育館で受けた「熱を帯びたヘアアイロンを素肌に押し当てる」という凄惨極まりない拷問。この描写は、2006年5月に韓国・忠清北道清州(チョンジュ)の女子中学校で実際に発生した暴行事件が元になっています。当時の警察発表や現地報道によると、中学3年生の加害生徒グループが、約束を守らなかったという理不尽な理由で同級生の少女を数日おきにヘアアイロンで焼き、腕や足、胸に重度の火傷を負わせました。さらに、傷口のかさぶたを剥がす、ヘアピンで胸を突く、所持金を巻き上げるといった拷問に近い暴行を長期間にわたって執拗に繰り返していたのです。
脚本を手掛けたキム・ウンスク氏は、制作発表会の席で「高校生になる娘から『ママは、私が誰かを死ぬほど殴ったら胸が痛む?それとも死ぬほど殴られたら胸が痛む?』と聞かれた瞬間、心臓が止まるような衝撃を受け、地獄のような苦痛の中に放り込まれた被害者たちの声を世に届ける決意をした」と述懐しています。ドラマの描写は決して誇張されたホラーではなく、現実に起きた悲劇の記録そのものだったのです。
また、超格差社会の狂気を描いたメガヒット作『ペントハウス』における清雅芸術高校のいじめシーンも、社会に強烈な爪痕を残しました。ヘラパレスに君臨する富裕層の高校生たちが、家庭教師として潜入していた孤児のミン・ソラをプールに突き落とし、車の中に監禁してシャンパンを浴びせ、スマートフォンで嘲笑しながら撮影するシークエンスです。この過激な演出に対しては、韓国の放送通信審議委員会(KCSC)に短期間で数千件を超える視聴者からの抗議苦情が殺到し、行政指導(警告処分)が下される事態にまで発展しました。しかしネット上では、「不快極まりないが、上流階級の子供たちが実際に起こしている隠蔽事件の縮図だ」という冷ややかな受容の声も多数上がったのです。