元全女・小倉由美の現在と引退理由|華麗な蹴りと激動の半生を追う
元全女・小倉由美の現在と引退理由|華麗な蹴りと激動の半生を追うに関する専門家の意見を詳しく解説いたします。
女子プロレスの歴史において、華麗な蹴り技のパイオニアとして語り継がれる小倉由美。そのレスラー人生は、1980年代の女子プロレス界が最も激しく、そして最も華やかだった時代と重なり合っています。
小倉由美の生年月日は1967年5月25日、神奈川県横浜市出身。1983年に全日本女子プロレスに入団した彼女は、いわゆる「昭和58年組」と呼ばれる黄金世代の一員です。同期には、後に女子プロレス界の女帝として君臨するブル中野、コンドル斉藤、柳堀通販らが顔を揃え、全女史上でも屈指のサバイバル環境の中で切磋琢磨しました。
デビュー当初からファンの目を引いたのは、均整の取れたプロポーションから繰り出される抜群のキックテクニックでした。当時、女子プロレスにおける蹴り技は単なるアクセントであることが多かった中、小倉の放つソバット、トラースキック、ローキックは、空手などの実戦格闘技を彷彿とさせるシャープさと破壊力を備えていました。リング上を鋭く切り裂く一撃は、後の格闘美少女路線の先駆的なモデルケースとなり、熱心なファン層を急速に拡大させていったのです。