犬の舌が出っぱなし・紫色になる真相!病気の危険サインと心理の全貌
犬の舌が出っぱなし・紫色になる真相!病気の危険サインと心理の全貌を徹底追究! 読者が気になる トピックの裏側を分かりやすく展開します。
インターネット上の掲示板や知恵袋などで、「愛犬の舌に黒いシミを見つけた。口腔がんではないか」とパニックに陥る飼い主の書き込みが後を絶ちません。黒色腫(メラノーマ)という悪性度の高い腫瘍の存在が広く知られるようになった反面、過剰な恐怖から誤った情報が拡散している側面も見受けられます。ネットの噂と臨床病理学の事実を突き合わせ、正しい識別眼を持つことが肝要です。
結論から述べると、舌に見られる黒いシミの多くは、皮膚のシミやホクロと同じ「メラニン色素の沈着(舌斑:ぜっぱん)」です。チャウチャウやシャーペイのように舌全体が青藍色になる犬種が存在するように、甲斐犬や北海道犬などの日本犬系、あるいはゴールデン・レトリーバーやラブラドール・レトリーバーなどの大型犬でも、先天性または後天性に犬の舌に黒い斑点が現れることはごく一般的な生理現象です。
では、良性のメラニン沈着と、極めて悪性度の高い犬の舌腫瘍の症状(悪性黒色腫や扁平上皮癌など)を分ける境界線はどこにあるのでしょうか。鍵を握るのは「病変の立体形状」と「周囲組織の変化」です。良性の色素沈着は、粘膜の表面が完全に平坦であり、指で触れても周囲のピンク色の組織と感触に差がありません。また、出血することもなければ、数日間でサイズが倍増することもありません。
一方、即座に病理生検を必要とする腫瘍性病変は、表面がイボ状に盛り上がる、カリフラワー状に隆起する、中央部が潰瘍化してクレーター状にえぐれるといった「立体的な異常」を伴います。さらに、舌の腫瘍は血管が豊富なため、食事の際などに容易に出血し、壊死組織から独特の腐敗臭(耐え難い口臭)を放ちます。病変に触れたときに硬いしこりを感じる場合や、急速に範囲が拡大している場合は、単なるメラニン斑ではなく腫瘍の可能性を疑い、即刻腫瘍認定医などの専門外来を受診しなければなりません。