チェコ天文時計の謎と見どころ徹底解剖!600年の仕組みと伝説の真相

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天文時計が最も華やぐ瞬間、それが午前9時から午後11時までの毎正時(00分)に実行されるからくり仕掛けの上演です。定刻の数分前になると、時計の前は世界中から集まった観光客で埋め尽くされます。

ショーの幕開けを告げるのは、天文盤の右側に立つ死神の鐘です。骸骨の姿をした死神が右手のロープを引いて鐘を鳴らし、左手の砂時計を高く掲げて「人間誰しもに死の瞬間が迫っている」という中世のメメント・モリ(死を想え)の思想を誇示します。これに呼応するように、鏡を見つめる「虚栄」、金袋を握りしめる「強欲」、弦楽器を手にした「快楽(異教徒)」という人間の欲望を象徴する3体の寓意像が首を左右に振り、死の宣告を拒絶する仕草を見せます。

同時に、時計上部にある2つの小窓が開き、キリストの12使徒のからくり人形が2人ずつ順番に現れ、広場を見下ろしながら会釈や回転を行います。ペテロが天国の鍵を持ち、パウロが剣を携えるなど、各使徒のアトリビュート(持物)も見事に再現されています。そして12使徒の巡行が終わると窓が閉まり、最上部に鎮座する黄金の雄鶏が羽ばたいて高らかに時を告げ、塔の巨大な鐘が正時の回数だけ鳴り響いてショーは幕を閉じます。時間にすれば約45秒という刹那の出来事ですが、精巧なメカニズムと宗教的ドラマが凝縮された圧巻の演出です。

山下 哲也

山下 哲也

自動車・モビリティライター

デジタルガジェットとスマート家電の検証記事を多数執筆。失敗しないモノ選びを提案します。

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