119番はどこにつながる?スマホ発信で別地域へ転送される驚きの真相

119番はどこにつながる?スマホ発信で別地域へ転送される驚きの真相とは一体何なのか? 主要なファクトを整理してお届けします。

SNSやネット掲示板上では、緊急時に意図せぬ消防本部につながった通報者の悲痛な叫びや、システムへの誤解が数多く見受けられます。

「父が目の前で倒れて119番したのに、隣町の消防署が出て『住所はどこですか?そこはうちの管轄ではないので転送します』と言われた。数秒のタイムロスで怒鳴りそうになった」――こうした投稿は、決して珍しい事態ではありません。現場の指令員に話を聞くと、「県境近くの国道や山間部、ベイエリアでは、1日に何件も隣接本部からの転送・相互引き継ぎを行っているのが日常の光景」と証言します。

通報者が最も誤解しやすいのが「転送=たらい回し」という構図です。実際には、指令員が「転送します。電話を切らずにお待ちください」と告げた瞬間、指令台の通信回線が切り替わるだけでなく、端末から送られてきた位置情報データも隣の消防指令センターへ同時に電子移送されています。電話を一度切ってかけ直すと、再び同じ基地局を拾って同じ消防本部につながり、結果として出動指示が致命的に遅れることになります。

110番と119番を間違えた場合の緊急転送

動転のあまり、救急を呼びたいのに警察の「110番」を押してしまったり、逆に事故通報で「119番」を押してしまうケースもあります。警察本部と消防指令センターの間にもホットラインが敷かれており、通話の相互転送や同時聴取(三者通話)が可能です。警察官や指令員が「救急ですね、消防へ切り替えます」と指示した場合は、焦って受話器を置かず、そのまま回線がつながるのを待つのが正解です。

遠方の実家で異変!家族による「代理通報」の落とし穴

離れて暮らす高齢の親と見守りカメラや通話アプリで話している最中、「胸が痛い」と倒れ込んだような場合、東京から地方の実家へ向けてスマホで119番をかけるとどうなるでしょうか。当然ながら、発信者の足元(東京)の消防指令センターに着信します。

この場合、指令員に対して開口一番「代理通報です。倒れた本人は〇〇県〇〇市の自宅におり、私は遠方から通報しています」と申告しなければなりません。指令センターは全国の消防本部一覧データベースを保有しており、該当自治体の指令室へ即座に専用回線で出動要請をリレーします。現在地と救助現場が異なる場合は、最初の10秒でそれを明確に告げることが救命の成否を分けます。

井上 凛

井上 凛

シニアコンテンツプロデューサー

心身ともに健康で持続可能なライフスタイルをテーマに、最新のウェルネストレンドを発信中。

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