なぜ着膨れしない?プロが教えるスタンドカラーコートの垢抜け着こなし術
なぜ着膨れしない?プロが教えるスタンドカラーコートの垢抜け着こなし術とはどのようなものなのか? 専門的な分析を整理してお届けします。
立ち襟の造形をモードの頂点へと押し上げた立役者として、イタリアの巨匠ジョルジオ・アルマーニの名を挙げないわけにはいかない。彼は1980年代から東洋の美学と柔らかなテーラリングを融合させ、アンコンストラクテッドなジャケットやコートにおいて首元の美しい立ち上がりを追求し続けてきた。その身体を拘束しない流麗なアプローチは、現在のジェンダーレスなフォルム作りにも色濃く受け継がれている。
一方、コンテンポラリーなミニマリズムを世界中に浸透させたのがクリストフ・ルメールだ。彼が手がける衣服に見られる、無駄を削ぎ落としたスタンドカラーのバランス感覚は、過剰な装飾に疲弊した消費者の心を掴んで離さない。襟を立てても寝かせても美しく決まるパターン設計は、現代のデザイナーたちにとっても一つの到達点となっている。