マダニに噛まれたら絶対引くな!命を守る受診科と危険な症状の真相
話題沸騰中の マダニに噛まれたら絶対引くな!命を守る受診科と危険な症状の真相について、多角的な視点を分かりやすく掲載しています。
草むらなどでマダニに噛まれた際、最もやってはいけない行動が「素手や毛抜きで力任せに引っ張ること」です。これには明確な生体力学的・医学的な理由が存在します。
マダニは皮膚に噛みつくと、ノコギリのような鋭い歯を持つ「口下片(こうかへん)」を皮膚組織の奥深くまで突き刺します。さらに、吸血を開始すると同時に唾液腺からセメント状の物質を分泌し、自らの頭部と人間の皮膚を強力に接着させます。このセメント物質は極めて強固で、数日間から長い場合は10日以上もの間、皮膚に固定され続けます。
この強固に結合した状態のマダニを無理に引っ張ると、高確率で頭部や口器(鋏角や下唇)だけがちぎれ、皮内に異物として取り残されて激しい異物反応や肉芽腫、二次感染による化膿を引き起こします。
さらに恐ろしいのが、腹部をつまむことによる「逆流現象」です。吸血して丸々と膨らんだマダニの腹部を指先やつまみ具で圧迫すると、マダニの消化管内にたまっていた血液や病原体(ウイルスや細菌)が、注射器のピストンを押すように人間の血管内へ一気に逆流します。自力で中途半端に除去しようとすることが、結果として感染症の発症確率を劇的に跳ね上げてしまうのです。